【常滑市】シロアリ駆除工事 #3
今回は前回に引き続きシロアリに関する案件ですが、今回は駆除ではなく予防工事を行いました。
前回の記事はこちら
シロアリは発生してしまった場合、もちろん駆除が必要ですが、まずは予防が何よりも大切です。定期的な対策をお勧めしています。イチニホームでは、5年保証付きの予防工事を行っています!(※条件あり)
目次
シロアリ駆除・予防の必要性
シロアリは住宅の木材を食害し、構造の強度を弱めます。地震の際には、シロアリ被害を受けた建物は耐震性が低下し、倒壊や損傷のリスクが高まります。また、シロアリ被害が進むと修繕費用が増え、住宅全体の安全性にも影響が出ます。こうしたリスクを避けるためには、シロアリ駆除工事が必要です。被害がない住宅も、定期的な点検と予防措置を行うことで、シロアリの被害を防ぎ、安心して暮らせる住環境を維持できます。
予防方法:バリア工法と穿孔注入処理の併用
シロアリ駆除には「バリア工法」と「穿孔注入処理」を併用しています。それぞれの方法が持つ強みを活かし、より効果的で長期的なシロアリ駆除と予防を行います。
バリア工法の詳細
バリア工法は、シロアリが建物に侵入するのを物理的に防ぐ方法です。木材部分や地面、基礎部分と接する部分に薬剤を散布し、シロアリがそこを通過することを防ぎます。
- 侵入経路の遮断:木材部分や地面、基礎部分に薬剤を散布することで、シロアリが建物に侵入するのを防ぎます。
- 長期間の効果:散布した薬剤が、シロアリの侵入を長期間にわたって防ぎます。
穿孔注入処理の詳細
穿孔注入処理は、シロアリが木材内部に潜んでいる場合に特に有効です。木材や構造材に小さな穴を開け、そこから薬剤を直接注入します。薬剤は木材の深部まで浸透し、シロアリを根本から駆除します。
- 効果的な巣の駆除:シロアリが木材内部に潜んでいる場合でも、確実に薬剤が届きます。
- 再発防止:木材内部に薬剤が残り、再侵入を防ぎます。
作業手順
1. 侵入口周りの養生
作業を開始する前に養生をします。今回はリフォーム前なので、侵入口(作業箇所)の周りなどの最低限の養生だけですが、箇所は、侵入口は和室の畳の下、洋室の床下点検口など複数ありました。
2. 薬剤散布と注入
床下全体には薬剤を噴霧し、バリア工法によるシロアリ予防処置を行いました。また、玄関とガレージ部分では、穿孔注入処理を用いて薬剤を注入し、シロアリ対策をしました。
今回作業したお宅は古い民家をリフォーム中で、以前に増築された部分がありました。元々の家屋の下は土、増築部分はコンクリートでした。バリア工法は、その名前の通り「バリア」を作る方法です。土の部分は薬剤を吸収しやすいため、コンクリート部分よりも多めに薬剤を散布しました。
4. 片付け
作業後は、養生材の撤去と清掃を行い、元の状態に戻します。
作業の所要時間
作業は半日で完了しました。
<おまけ> シロアリの発見方法 – 蟻道(ぎどう)について-
シロアリを早期に発見することは、被害を最小限に抑えるために重要です。まず『蟻道(ぎどう)』と呼ばれる土や木の粉で作られた通路が発見の手がかりとなります。蟻道はシロアリが地中から木材へ侵入する際に作るもので、地面や壁に細長い筋状の痕跡が見える場合、それがシロアリの巣への道となっている可能性があります。
また、羽アリが家の中や周辺に飛び回っているのを見かけた場合も、シロアリの存在を示すサインです。特に、春から初夏にかけての暖かい時期に羽アリが見られる場合は、すでにシロアリが家に侵入している可能性が高いです。
床や壁に空洞音がすることや、柱や床が沈むなどの異変もシロアリ被害の兆候です。
蟻道を歩くシロアリの動画はこちら→