【東海市】シロアリ駆除工事 #2

久々の投稿です!
害虫駆除業者は夏がピークと言いますが、今月はありがたくも忙しくさせていただいておりました!

今回は、先日の一軒家のシロアリ駆除についてまとめさせていただきます。
母屋に蟻道(ぎどう)、母屋に続いた車庫には実際にシロアリが柱の中を歩いていました。

蟻道を歩くシロアリの動画はこちら→

シロアリ駆除・予防の必要性

シロアリは住宅の木材を食害し、構造の強度を弱めます。地震の際には、シロアリ被害を受けた建物は耐震性が低下し、倒壊や損傷のリスクが高まります。また、シロアリ被害が進むと修繕費用が増え、住宅全体の安全性にも影響が出ます。こうしたリスクを避けるためには、シロアリ駆除工事が必要です。被害がない住宅も、定期的な点検と予防措置を行うことで、シロアリの被害を防ぎ、安心して暮らせる住環境を維持できます。

駆除方法:バリア工法と穿孔注入処理の併用

シロアリ駆除には「バリア工法」と「穿孔注入処理」を併用しています。それぞれの方法が持つ強みを活かし、より効果的で長期的なシロアリ駆除と予防を行います。

バリア工法の詳細

バリア工法は、シロアリが建物に侵入するのを物理的に防ぐ方法です。木材部分や地面、基礎部分と接する部分に薬剤を散布し、シロアリがそこを通過することを防ぎます。

  • 侵入経路の遮断:木材部分や地面、基礎部分に薬剤を散布することで、シロアリが建物に侵入するのを防ぎます。
  • 長期間の効果:散布した薬剤が、シロアリの侵入を長期間にわたって防ぎます。

穿孔注入処理の詳細

穿孔注入処理は、シロアリが木材内部に潜んでいる場合に特に有効です。木材や構造材に小さな穴を開け、そこから薬剤を直接注入します。薬剤は木材の深部まで浸透し、シロアリを根本から駆除します。

  • 効果的な巣の駆除:シロアリが木材内部に潜んでいる場合でも、確実に薬剤が届きます。
  • 再発防止:木材内部に薬剤が残り、再侵入を防ぎます。

作業手順

母屋

1. 玄関~床下収納までの養生

作業を開始する前に、玄関から床下収納までをしっかりと養生し、住まいの清潔さと安全を確保します。

2. ハツリ工事

ハツリ工事とは、コンクリートや基礎部分を削り取る作業です。この作業により、シロアリが侵入している箇所に直接アクセスし、必要な処置を施すことが可能になります。ただし、基礎部分を触るため、建物の構造に影響が及ぶ可能性があり、基本的にはお勧めしていません。通常は、床下に点検口を設けることを推奨しています。

今回は玄関に点検口を作ることになってしまうため、お客様と相談の上、ハツリ工事を行いました。

3. 薬剤散布と注入

床下には薬剤を噴霧し、バリア工法による予防処置を行います。また、玄関部分には穿孔注入処理で薬剤を注入し、シロアリを防ぎます。

母屋:蟻道(ぎどう)
母屋:屋外、物で隠れてた蟻道(ぎどう)
母屋:床下への薬剤噴霧
母屋:床下への薬剤噴霧
母屋:玄関部分の穿孔注入
母屋:玄関部分の穿孔注入

4. 片付け

作業後は、養生材の撤去と清掃を行い、元の状態に戻します。

車庫

1. 荷物の移動、養生と簡易清掃

車庫にある荷物を移動させ、作業のための養生と簡単な清掃を行います。

2. 薬剤噴霧・散布

車庫全体の柱に薬剤を噴霧・散布、内部には注入し、シロアリの駆除を行います。

車庫:シロアリの被害にあった柱
車庫:シロアリの被害にあった柱
3. 片付け

作業後の清掃と片付けを行い、車庫を元の状態に戻します。

作業の所要時間

作業員2人で、母屋と車庫の作業を1日で完了しました。

おまけ

蟻道(ぎどう)について

蟻道(ぎどう)とは、シロアリが地面や木材の中を移動するために作るトンネル状の道のことを指します。これらの道は、主に湿った土や木材を使って構築され、シロアリが安全に食物を運んだり、巣に戻ったりするための通路として機能します。

蟻道の特徴
  • 湿度の保持: 蟻道は湿気を保つため、シロアリが乾燥から身を守る役割を果たします。
  • 見た目: 蟻道は一般的に細長い形状をしており、地面や木材の表面に見られることがあります。色は土の色や木材の色に近い場合があります。
  • 存在の兆候: 蟻道が見られる場合、シロアリの活動がある証拠です。特に、家の基礎や木材の周辺に蟻道を発見した場合は、早急な点検と対策が必要です。
蟻道の重要性

蟻道はシロアリの存在を示す重要な指標です。蟻道を発見した場合、専門業者による迅速な対応が求められます。蟻道を放置すると、シロアリの被害が進行し、住宅に深刻なダメージを与える可能性があります。